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「ああ~っ、もうムカつくぅ~っ!!」

 帰りの竜車の中でルチナは1人叫んでいた。



「分かってくれよ……」

「確かにそうかもしれないけど、ほったらかしもどうかと思うわよ!」

 まだルチナは自分が戦えなかったことにご立腹だ。

「もしかしたらランポスとかに襲われてたかもしれないのよ?」

「大丈夫だ。
 ランポスは一度撃退すれば、誰もいなくなるまでは再び現れることは無い」

 百合が腕を組みながら、2人の会話に割って入った。

「あんた、ハンターみたいな口聞くわね。
 それだけの知識があればハンター界でもやっていけるんじゃない?」