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 鳥たちのさえずり

 獣たちの雄叫び

 モンスターたちの猛り……



 休む間も無しに静寂を与える事無くして、3人のハンターが足を踏み入れたこの場所『樹海』は、彼・彼女らに騒々しい歓迎をするのだ。

 言わずと知れた樹海の中。

 風は、あちこちに生えている樹齢何千年という巨木に遮られて肌に感じられることは無い。

 空もまた、木々の重なりあう枝や葉によって1つの別世界をかもし出している。



 そんな中、アレック、ルチナ、百合の3人は自分たちで建てたテントの脇に腰掛けて村からの支給品を分け合い、地図を広げてこれからの計画を練るのだった。



「こっちに行って……こうして……」