『ギュアァアアアッ!!』



 鋭く長い顎牙を持つ口から咆哮を轟かせ、図太い四肢に相応なデカイ爪で大地を荒削りながら、そのトゲトゲしい巨体がグラビモスに迫ってゆく。



 さすがにグラビモスはその轟音には気が付いたようで、頭をもたげて自分の背中越しにソイツを睨む。

 そして最初の一手。





 バゴォッ!!



 グラビモスの鉄球のようなトゲトゲ付きの尾で、ソイツの荒々しい頭部に思いっきり打ち付けた。

 鈍い音と共に、頭部は地面に食い込んだ。



 食事の邪魔をされたグラビモスは、これだけでは腹の虫が治まりきらず、さらに追撃を食らわす。

 重たい尾撃が連続して頭部を打ち付け、5発目が終わると今度は振り返って口を大きく開いた。