事件の夜、城から逃げ出してハンターとして生きるようになったあの日から、2人は不幸と引き換えにかけがえのない大切なものを手に入れたのだ。



 街では、ギルドに入って様々な人に出会った。

 アレックとルチナもその内だ。

 彼らとの出会いこそ運命であり、そこに待ち受けた試練こそが宿命であった。



 この世が生んだ絶望と災厄を相手に、古よりの伝説を受け継ぐべくして授かった力で打ち勝った決戦。

 そこで得たものこそ、友を守ろうとする気持ち。



 ――友情だ。



 アレックとルチナが最高のパートナーであるように、アンとノアもまたかけがえのないパートナーであることに気が付いたのだ。





 そして、これまでの旅を終わらせる――