学校を辞めるときは、廉たちともう二度と会わずに終わるものだと思っていた。でも、小さい島で行動範囲の狭い私を見つけることは難しくない。 ただ寮生活の廉たちは土日しか会えずにいるのは事実だ。 「学校を辞めることになりました。」 そうクラスのみんなに告げたとき、私は一体どんな顔をしていたんだろう。 上手く笑えてるかな? 上手く呂律が回ってるかな? クラスの雰囲気もだいたい察しがつく。そんなにクラスの人たちと親しくしていたわけじゃない。