「いなくならないよ、あいつは。お前の前から絶対に。」 「そんな保障どこにもないでしょ。絶対なんてないんだよ。それに・・。」 「なに?」 「美南って東京だよね?会いたい人がいるの。」 「碧・・・。」 「だからお願い。私も連れて行って!」 数十分説得し続けていたら、とうとう純は折れてくれた。 「絶対に俺の言うこと聞けよ。」 「分かってる。」 「チカには言うなよ、廉にもな。」 「了解!!」 「明後日には出発しよう。」 東京で私が会いたい人はただひとり。 アッコだけだ。