「チカは純のこと嫌ったりなんかしないよ、絶対に。」
「なんで…」
「純がチカを大切に思っているように、チカだって同じなんだよ。それに、簡単に幼なじみ嫌いになるほど白状じゃないよ、チカは。」
「……そうだよな。」
それでも純の口から聞きたかったよね、チカ。
「寂しかっただけ、きっと。」
だってチカは純が好きなんだもの。
純の気持ちは分からない、もしかしたら美南が好きなのかもしれない。
でも、きっとチカ変わらない。
純が好きだと笑いながら言うだろう。
ふと、携帯が鳴った。
「あ、」
「どうしたの?」
「美南だ…。」
「出なよ。」


