Sky Blue-同じ空の下-Ⅱ


「チカは純のこと嫌ったりなんかしないよ、絶対に。」

「なんで…」

「純がチカを大切に思っているように、チカだって同じなんだよ。それに、簡単に幼なじみ嫌いになるほど白状じゃないよ、チカは。」

「……そうだよな。」

それでも純の口から聞きたかったよね、チカ。

「寂しかっただけ、きっと。」

だってチカは純が好きなんだもの。
純の気持ちは分からない、もしかしたら美南が好きなのかもしれない。
でも、きっとチカ変わらない。
純が好きだと笑いながら言うだろう。

ふと、携帯が鳴った。

「あ、」

「どうしたの?」

「美南だ…。」

「出なよ。」