「実は…美南がこっちに一時帰ってくるらしくて。」
「夏休み?」
「あぁ。」
美南とは中学を卒業してから電話でしか連絡を取ってない。まして、私の今の状況を知らない。
「この間美南から電話あってさ。すっごく落ちてたんだよな。」
「……感情表現が苦手な美南がね〜。そんなに分かりやすかったの?」
「うん。」
純は静かに頷く。
「…なあ俺に何かできないのかな?女の子って何すれば喜ぶんだ?」
「そんなのチカに聞きなよ!一番近くにいる女の子でしょ。」
「それが俺最近避けられてるっぽいんだよな。」
「チカに?」
「特に何かヤラかした訳じゃないんだぜ?」
「理由は何だろうね…?」


