Sky Blue-同じ空の下-Ⅱ



「実は…美南がこっちに一時帰ってくるらしくて。」

「夏休み?」

「あぁ。」


美南とは中学を卒業してから電話でしか連絡を取ってない。まして、私の今の状況を知らない。


「この間美南から電話あってさ。すっごく落ちてたんだよな。」

「……感情表現が苦手な美南がね〜。そんなに分かりやすかったの?」

「うん。」
純は静かに頷く。

「…なあ俺に何かできないのかな?女の子って何すれば喜ぶんだ?」

「そんなのチカに聞きなよ!一番近くにいる女の子でしょ。」

「それが俺最近避けられてるっぽいんだよな。」

「チカに?」

「特に何かヤラかした訳じゃないんだぜ?」

「理由は何だろうね…?」