「ひぃ。」
入ったきたのはきっと男の子2人。
白い肌に茶色の髪の青年。
そんな彼とは対照的な、もう一人。
小麦肌に黒髪の青年。
「あ〜、おはよう。」
笑顔で満ちた顔。
「お腹空いていると思って、肉巻きおにぎり持ってきたぞ!」
「本当?ありがとお!あっ良かったら、碧もどう?美味しいんだよ。」
「あっ、うん…。」
「遠慮しないで、はい。」
手渡された、おにぎりを一口。
「おいしい…。」
「でしょ!」
それから、ひぃに紹介された。
白い肌の人が海人(うみと)くん。
黒い髪の人が天太(てんた)くん。
彼らは双子だった。
「よろしくね、碧ちゃん!」
「よろしく、碧ちゃん!」
病室が賑やかだ。


