「あれ?新人さん?」 黒いショートカットに よく映える大きな瞳の女の子。 「昨日来ました。」 「名前は?学校どこ?いくつ?」 迫る勢いで話を続ける彼女。 「えっと冴木碧。わたし高校辞めてんだ。前は高崎高校だった。」 「そうなんだ。私、崎校の隣にある楠木校3年の山下悠都(ヤマシタ-ヒサト)。紛らわしい名前でしょ?だから、ひぃって呼んで!」 「私も高3の歳なんだよ。」 「じゃあタメかっ!」