見事に空振り。

「ちくしょー!
 もーちょっとだったのに!」

お父さんは叫んでいた。

(もーちょっとでも
 なかったけどね)

そして次のバッターは

隼の龍のお父さん。

「とーちゃーん!!!」

「がんばってー!!!」

1打席目にホームランを

打った彼にみんなが期待する。

1球目、ボール

2球目、ボール

ピッチャーも疲れてきているから

なかなか自分の思うとうり

に投げることができない

ように見えた。

そして3球目、ファール

「おやじの馬鹿力みせろー!」

4球目、甘く入った球を

見逃さず力いっぱい

バットを振った球は

なんとまたホームラン。

「うおおおお!!!!!」

「すごーい!!!」

歓声が沸く。

そしてそのまま試合終了。