「すげええええ!!!」

「おおおおお~!!」

隼と龍のお父さんは

ガッツポーズをして

「うっしゃあああ!!」

野太い声を出して回る。

「父ちゃんかっけえ~」

「さすがー!!」

そしてそのまま

5回まできて1点差で勝っている。

いまだうちのお父さんは

活躍がない。

まだ一度も塁に出ていない

なんだかちょっと悲しいな

そしてまた三振だった

隼の龍のお父さんは塁に出たが

ホームベースに戻ることは

出来なかった。

裏もきっちり守って

まだ1点差

「ねーねー」

隼が話しかけてきた。

「ん?」

「ちょっと動きが
 遅くなってきてない?」

「お父さん達?」

「うん」

確かに・・・・

ちょっと疲れてきてるよね

薄々気づいてたけど・・・

「・・・まあ年なんだよ(笑)」

そういうと隼が

「おっさん達にちょっと
 動き鈍くなってるよ!
 おっさん!!!!」

と大声でグラウンドに

向かって叫んだ。

「こら!!」

隼のお母さんが隼の頭を

叩いて怒っている。