その日の昼休み。

わたしはりょうたさんの

教室に歩いた。謝るために

教室をのぞいてみると

りょうたさんはお友達と一緒に

笑っていた。よし、いこう

「・・・りょうたさん」

ちょっと大きい声を出した。

りょうたさんはわたしを

見るなり一瞬にして笑顔が消え

ビックリした表情と

ちょっとあせった表情で

「・・・・おお」

「あのちょっといいですか・・?」

「・・・まあ」

そう言うと廊下を指指して

りょうたさんは廊下に歩き出した。

「あの・・・すいませんでした!」

深く頭を下げるわたし。

「いや俺もごめん」

頭をさげるりょうたさん

「俺さこんなに強い女はじめて。
 お前本当に女なの?」

「え・・?」

「うん冗談・・。ごめん
 ・・・やっと学校きた」

「・・・・」

「ずっと謝ろうと思ってた
 お前まだ野球辞めてないだろ?
 ・・・・一緒にやろうよ」

「・・・・え」

「辞めたの?!」

「辞めてないです」

「うん・・・本当ごめん
 まーとにかく一緒に
 野球やろうよ!お前みたいに
 強い女おれもう女として
 みれないからさ(笑)」

「・・・ありがとうございます」

「え!そこでお礼?」