結城そら(8)
小学3年生

今日は日曜日で

お父さんの草野球を

応援しに河川敷に来ています。

お弁当をもって

「あ!そら~!」

遠くからわたしの名前を

呼んで手をふっている

結城龍之介。

同じ年のうるさい奴。

「来るの早いねー!」

「はやいでしょ~」

といって威張るのは

結城隼之介。

隼と龍のお父さんも

わたしのお父さんと

同じ草野球チームに入っている。

そしてわたしたちのお父さんは

兄弟。だからわたしたちの

関係はいとこ。

隼と龍としゃべってる間に

いつの間にか選手が並んでいた。

そして試合が始まった。

「お父さんがんばれ~!!!」

わたしは頑張っている

お父さんを応援した

そして三振したときは

お母さんと一緒に笑った。

「次がんばってね!!」

この声が聞こえたのか

お父さんはうなずいてみせた。

一方の隼の龍のお父さんは

相手の投手に1打席目の

2-3で6球目にホームランを打った。