ざわざわざわ

この空気でわかったけど

みんながみんなわたしを

迎え入れていないことは

なんとなくわかる。

だけど負けない。

わたしは元の場所に

戻るといろいろ視線が

わたしの方に向く。

睨まれているのか

よくわからないけど

下だけは絶対に向かなかった。

コーチの話が終わると

「俺、キャプテンの
 ともやよろしくな、そら!」

キャプテンのともやさんが

話しかけてくれた。

「よろしくお願いします」

「ともやでいいよ!」

「あ、はいっ」

「いろいろ言う奴いるけど
 みんないい奴だからさ
 ちょっと女の子がいて
 恥ずかしがってるとか
 だと思うし。慣れれば
 みんな優しいから
 それになんかあったら
 俺に言えばいいし、
 コーチもいるし、
 あんまり気にすんな!」

「はい」

(慣れるのはいつになる
 んだろーか・・・)

「そら!いくぞ!!」

「お前ビビってんの~?」

隼も龍もいつもと変わらない。

「ビビってない!!!」



そして1日目の

練習が始まった。