幕末純想恋歌

食事が始まると一斉に騒がしくなった。

「葵っ、総司っ!こっちこっち~!」

手を振っている平助達の所へ沖田と行く。

「いやー驚いたぜ。まさか未来からとはなぁ。あ、俺は藤堂平助。よろしくな!因みに、幹部の中では最年少で18だ。葵はいくつ?」

「16です。よろしくお願いします、藤堂さん。」

「そうだ、平助はもう一つ最が付くのがあるよ。」

「なんですか、沖田さん?」

「最小。一番背が低い。」

「うるせえ総司!それに、世間一般で見れば小さくないぞ。ここのヤツ等がでかすぎるだけだ。」

「そう僻むな、平助。俺は原田左之助だ。んで、こっちが…。」

「永倉新八だ。よろしくな。」

隣の二人組が名乗った。

たしかに大きい。

平助の言うことも分かる。 

原田は逞しいがスラリとした美丈夫で、永倉はとても男らしい感じで笑うと愛嬌がでる。

二人とも兄貴な感じがする。

「そうだぞ平助。人間背じゃない。低くても良いことはあるぞ。」

「たとえば?」

「たとえば、ん~そうだな…たとえば、たとえば…。」

「ないじゃん!!」

「あったよ、今日。」

「何、なに?教えろ総司!」