幕末純想恋歌

「お待たせしました、連れてきましたよ。」

広間に着くと中には近藤、土方を含め数人の男の人がいた。

「お、来たな。さ、入って座りなさい。」

近藤が朗らかな笑顔で勧めてきた。

「失礼します。」

「ねぇ、その子が?すげえ可愛いじゃん!!」

「ああ。でも、なんだってこの子が?見たところ、いいトコのお嬢さんて感じだよな。」

「だよな。いかにも育ち良さげだな。」

「てめぇら、うるせぇぞっ!!言いたいことは後にしやがれ!!話が進まねえ!!」

土方の一喝で一気に静寂が広がった。