幕末純想恋歌

……泣いてたんだ、こんなに小さくなって。

一人にしない方がよかったかもしれない。

沖田は小さい子共にするような気持ちで何となく葵の頭を撫でた。

「…ん……、あれ…ここ…。」

「おはよう。もう夕餉の時間だよ。」

「…………沖田さん?」

「うん。ほら、他の人達待たせるから、早く起きて。」

「あぁっ!!…寝ちゃった…。」

「顔洗って、頭と顔シャッキリさせておいで。井戸そこにあるでしょ。」

「はいっ!急いで洗ってきます!」

パタパタと葵が走っていった。