幕末純想恋歌

「ここだよ。」

着いた部屋は突き当たりの最初いた部屋だった。

「僕隣だからなんかあったら言ってね。」

部屋の中には文机と小さな棚、押入しか無くとても殺風景だった。

「夕餉の時間になったら迎えにくるから。じゃあ。」

沖田はそう言って隣部屋に入っていた。

部屋に入り障子を閉め座りんだ。

なんだか、とても疲れた。

ばたばたしてたから考え込むことは無かったけど、自分はタイムスリップなんてありえないことをしたのだ。

しかも幕末。

いつ死ぬかわからない危険な時代。

そのなかでも有名な新選組。

べつに興味があるわけじゃなかったけど知ってることもたくさんある。

今までにあった三人あの人たちの最後も、新選組の最後も。

自分はどうすればいいのだろう。

どうすれば帰れるの?

「……帰りたい……。」

その気持ちはごちゃごちゃになって瞳から一滴の雫となって溢れ出た。