幕末純想恋歌

土方は、呆れっぱなしで何も言わない。

近藤が困り顔だ。

「総司。二人ともよしなさい。で、話を戻すがどうするんだね?」

どうすると言われても……。

困ってしまって思わずうつむいてしまう。

その様子を見た近藤が優しく微笑んで言う。

「行くところがないなら、ここにいなさい。な?」

顔をあげる。

「いいんですか?!」

「もちろん。困っている女子を助けるのは武士として当然。」

「近藤さんが言うならいいんじゃねぇか?」

「うん。僕もいいと思う。この子、なんか面白いし。」

沖田だけは軽くにらんでおく。

「ありがとうございますっ!!よろしくお願いします。」

「うむ。こちらこそよろしく頼むよ。」

少し、希望ができた。

嬉しかった。