幕末純想恋歌

「えっと、これ財布です。ほら、平成22年てあるでしょう?これ、未来の元号です。」

「確かに今までには無いな。しかも、相当細かいな、これ。」

「ええ、なかなかできないですよね。」

土方も感心した。

「で、こっちが携帯電話。便利なんですよ。ほら!」

携帯で写真を撮る。

音がしたことに驚いて、びくっとした。

写真を見せる。

「ね?すごいでしょう?」

「おお、私が中に。今も写真はあるが色は無いし、ここまできれいでないぞ。すごいな。」

「しかもこれ、付属機能なんですよ。もう一台これがあれば、遠くの人とも会話できるんです。」

「誠か!トシ、もうこれは信じるしかないだろう、な?」

土方は、はぁぁぁとため息をついて

「わかったよ。信じるさ、こんなの見せられたらな。」

と、信じてくれた。