幕末純想恋歌

────次の日。


「あ・お・い・ちゃん!」

「わきゃぁっ!!」


廊下を歩いていて後ろからいきなり抱きつかれた。



「わきゃぁ?面白い悲鳴だねぇ」


「もぅ!!なにするんですか!?沖田さん!?」


「何も?抱き付いただけだよ?それにしてもいい大きさだね、顎のしたにすっぽり。撫で撫でしやすいよね、いい子、いい子〜」



最近よく頭をなでられるなぁ、とか考えてはっと気付く。


「いい子、いい子〜じゃないです。なに抱き付いてるんですか!?離してください!!ってか何か用事でも!?」

「ん〜?もうちょっとこのまま〜」


腕から抜け出そうと頑張ってみるがびくともしない。

「フフっ…、十数える間に抜けてみて?できたらご褒美あげる。できなかったらお仕置きだよ」


「え!?何ですかそれ!?」


お仕置き!?


理不尽でしょ!?


「はじめま〜す、い〜ち、に〜、…」


「え、嘘!?この〜!!」



上でニヤニヤしてる顔が腹立たしい!!