次の日の夕飯──


「なんか、今日は飯多くないか?豪華だな!?なぁ?」


「だよな!?新八さんもおもうよな!?」


「新八、平助、よく見てみろ…全部大根だぞ…つか、大根しかねぇぜ…」


「「あ…」」


気付いてしまった…

大根だ。

チラリと視線が葵に集まり、皆さっと反らす。


なぜなら、そこには笑顔の葵が。


「何か?」


後ろには黒い何かが…


「美味しいですよ、大根。ふふふ…」


新撰組の兵たちもこの笑顔に勝つことはできなかった。