「未来?いったいどうしたんだ?」


未来は子供のように
ワンワンと泣いた。



俺はそんな未来を
抱きしめた。


「落ち着くまで
何も言わなくていいから
ここまで待ってたんだ…
どってことないし…」



未来の泣き声だけが
響く部屋・・・・・

愛おしくて
仕方がない………。



「はぁくん……」


  なつかしい響き


「うん?」



「ありがと…こんな私を
ずっと好きでいてくれて…
なんて幸せなんだろ……」



「好きだよ……
また会ってもっと好きになった…」




俺はやっと顔を上げた
未来の唇に触れる・・・・・。



「私・・・
あれから…翔くんを失った
絶望と悲しみの中で
不謹慎にも……
またはぁくんに…恋してた…」




 え?


「今・・・・なんて・・・?」


一瞬の言葉をもう一度
確かめた。