はぁくんが…
プロポーズしてくれた……。


でも私は動揺している。


「先生のこと忘れられないのは
わかってるんだ。
無理に忘れろって言わない……。
俺は二番目でもいいんだ。
だけど生きてるのは俺で
先生は未来を
見守るだけで
抱きしめてはやれない。」



はぁくんが言葉を
かみしめて話してくれる。



「二番目でいいんだ。
だから…俺のそばにいてほしい…」




違うよ・・・


そうじゃない・・・・


それを私はなんて
伝えたらいいの?



「今日は一緒にいたいな…」


私は言った。



「ほんと?」

はぁくんの顔が輝いた。



もうすこし一緒にいさせて……



寒い夜だけど
はぁくんの手は温かかった。


人前でこうして歩けるなんて
思ってもみなかった。
私ははぁくんに体を預けて
滑る道を踏みしめた。