愁を挟んで
未来の両親と母が先に歩いて行った。
俺と未来は後姿を見ながら
歩いている。
「子供何歳?」
「…あ…一歳…だよ…」
未来は答えた。
「なんで一人なの?」
「いろいろあって…
勝手に産んじゃったから
迷惑かけられないもん…」
「んなこと・・・
不倫か?」
「いいよ…
気にしないで…
すんだことだし……
なんとか一人でやってるし…
困った時は親に
助けてもらってるよ」
「そうなのか?」
「子供は絶対にほしかったから
私は幸せだけどね
これから先仕事と両立させるのが
私の目標だけど……
泣きごと言ってらんないわ。」
未来はまた更に
輝き始めていた。
「愁が私の全てだから…」
未来がまた遠くに感じた。


