ちょうどオフシーズン


でも今年も帰る気はなかった。


できればもう帰るつもりも
なかったけど
両親に何かあったなら
飛んで帰らなければいけない。


いつしか北海道は
俺にとって
トラウマになっていた。



「なんでもっと早く連絡しない?」



「パパが心配かけんなって
でも…さすがに…
なんとかオフになったし…」

母がオロオロしてる。



「わかった仕事片づけたら
すぐ帰るよ・・・・。」



 とうさんが死ぬ・・・・



片づけながら手が震える。


いつか来るだろう
両親との別れ・・・・・



俺は再び北海道に向けて
旅立った・・・・・。