屍の孤島

一体これは何だろう。

何が蠢いているのだろう?

目を細め、凝視する小野寺。

その時。

「つっ!」

カッターナイフを握っていた右手に、鋭い痛みが走った。

何かに刺されたような激痛。

喩えるなら蜂に刺された時の痛みに似ている。

しかも痛みは激痛となり、いつまでも持続する。

思わずカッターナイフを取り落とし、右手を押さえる小野寺。

右手に震えが来て、額には脂汗が滲む。

何だこの痛みは。

まるで毒物でも体内に入ったような痛みだ。

何が起きているのか。

思わず自分の右手を確認した小野寺は。

「っっっ…!」

その異変に絶句した。