小悪魔×俺様

「このホテル、温泉あるから入りに行くぞ。」

「行ってくれば?」

「は?混浴に決まってるだろ。ついでに貸し切ってやった。」

「はぁ!?金持ちこわっ…。」





知るか。




やりたいからやる。





「行くぞ。」

「は、恥ずかしいからいいよ…。」

「子供までいるのに何言ってんだ。」

「うー…。」





恥ずかしがる咲樹菜を引きずって浴場まで行った。





「さ、先行って…。」

「ん。逃げんなよ?」

「ここまで来たら逃げないよ!!」






顔真っ赤…。




昔のままだ。




って…そこまで昔のことでもねぇけど…。







温泉は、色んな種類があった。




すっげぇ広い…。






お湯に浸かって咲樹菜を待つ。






遅い。




まさかマジで逃げ…。





「弘〜…こっち見ないでよ!?」





疑ってごめんなさい!





恥ずかしそうにお湯に入ってきた咲樹菜。






「なんだよ、初めてじゃねぇだろ。」

「だって久々だし…。來堵達産んでから太ったし…。」





どこがだよ。




細いだろ。





でもさ…これって、まだ俺を男として意識してるってことだよな?





それだけで嬉しい。






やっぱ、俺達若いな…。