『お母さん、お母さんは元気だよ!』 『百合……元気なのか!そっか、よかった。』 そう言うと、ベッドの横の出窓に並べてある写真の一枚を手に取った。 『おいで、お母さんの写真だよ。』 愛おしそうに目を細め写真を見ている。 ベッドの脇まで行くと、並んでいる写真が全てお母さんの物だとわかった。 二人で並んでうつっている写真 青色のドレスを着たお母さん。 どこかへピクニックにでも行ったんだろうか、お弁当を広げ、満足そうに笑うお母さん。