瑠璃色の見せた奇跡



『……うん、私も一度会っておかないと後悔しそうだし。ここまで来て、じゃあ帰りますなんて出来ないし。』


『ありがとうございます。』


クロウは、深々と頭を下げた。目には涙までためて…。


『あまり時間がありませんので、翌朝ということでいかがでしょうか?』


『うん、…いいよ。』


『それまでは、屋敷の中を自由に見ていただいても構いませんので。』