『けど……お前の安全を考えると、やはり子供は諦めた方が……。』 『嫌よっ!もうお腹の中に命が宿ってるのよ?!一人でも絶対に産みますから!!』 まだ心も身体も大人になりきれない二人の言い争いは、この日はとうとう 終着点をみなかった。 シバは百合の為を思って…… 百合は愛する人の子供だから絶対に産みたい…… 普通なら許されるかもしれない出来事も、この時代の二人にとっては、困難極まりない事だったのだ。