あの夜、森の精霊達のざわめく声を聞いてしまったのが気がかりだったのだ。 しっかりと何かを耳にしたわけではない。 ただ、精霊達は 『何かよくない事が起きる』 そうローディットに告げたのだ。 曖昧過ぎてローディットもほとほと頭を抱えた。 呪術師といえど、森の精霊と交信するのは、簡単ではない。 彼らは、とても気まぐれで答えてくれない事もあるという。 それにだ、ローディット自ら精霊達に呼びかけるのは、初めての試みだった。