噂というのは、悪い噂程広まるのが早く、翌日には百合がゴロツキに襲われたと、いろいろ尾鰭がついた噂が囁かれていた。 百合はというと、一人部屋に篭り、食事も喉を通らない様子。 シバもクロウも今は、百合を外に出すと好奇の目で見られてしまい、もっと辛い思いをすると、時々様子を見に行き、あとはそっとしておくことにした。 『それにしても今回は、アイザをこのままにしておくわけにはいきませんね……。』 クロウは、壁に寄り掛かり腕組みしながら呟く。