『結局シバとは何もないままだったの?』


深夜、マルスはまたアイザの部屋に入り込んでいた。


『全く、あんなにグースカ寝入られちゃ、ど〜にもこ〜にもいかないわよっ!』


テーブルに飲みかけのカップをガチャンと音を立てて置くアイザ。


『そっか、それなら良かった……』



『良くないわよっ!百合、今にみてなさい!絶対にシバ様から引き離してやるんだから……!』