正門が見えてくる頃、


『ね…愛…、あの人…あれ違う？？』


凛ちゃんが、恐る恐る指さす先に、




さっきのイケメン…

いや、着膨れ男！！




私は、無言で首を縦に振る。


凛ちゃんの自転車のハンドルを掴んでる手をギュッと掴む。


『大丈夫だよ、皆いるし、なんにもしてこないよ。』