『えぇ、ご近所の方に挨拶行かなくちゃ!!』 そう言うと何枚か、まとめてシバに手渡す。 『挨拶……?』 『そうそう、引っ越しの挨拶よ!』 『引っ越しの挨拶……。』 賞味期限のあるものより、日用品の方がいいんだと百合は、シバに説明した。 案外、しっかり者の百合。 『もっといい物にしたらどうだ?』 シバは、渡されたタオルたちを見ながら告げた。