その後、百合は、ローディットとクロウに連れられ、屋敷からだいぶ歩いたところにある役所らしき建物に連れて行かれた。 一際目立つ白い建物で、中に入ると職員らしき人々が、慌ただしげに仕事をこなしている。 『ここは、住民登録管理局です。ファンディール国に住むための手続きをしなくては、なりません。』 クロウが説明すると 『えっ?私、ここに住むんですか?!帰れないんですか……?』