『あら?そちらの方は……?』 アイザは、既に百合の髪の色で、人寄せの浜に流れついた異国の人間だとわかったようだ。 『……私のお客様でございます。』 シバが何も言わないのを見兼ねて、クロウが口を開いた。 『……そうなの?はじめて見たわ、黒い髪なんて。』 そう言って、ツカツカと百合の前に進み出てきた。 『私は、アイザよ!シバ様の婚約者!あんまりシバ様に近づかないでね。』