瑠璃色の見せた奇跡



パタパタ足音を鳴らして、可愛らしい女の子がやってきた。


銀髪の長い髪をクルクルの縦巻きにし、大きな目にツンとした鼻、ぽってりとしたピンクの唇。


−チッ……−


百合には、シバが舌打ちしたように聞こえた。


『シバ様、山にピクニックへ行きましょうよ!お天気もいいですし。私、お弁当作って来たんですよ!』


そう言って、シバの後ろにいる百合に気付いた。