百合も軽く会釈して後へ続いた。 『ローディットは、いるか?』 『ただ今、呼んでまいります。』 一人のメイドが頭を下げて、そそくさと奥へ消える。 『お前、名前は?』 シバが表情のない顔で、尋ねる。 『百合です。』 聞いておきながら、シバは関心なさそうな顔だ。 『あらぁ?シバ様〜〜!おかえりなさいませ!』