瑠璃色の見せた奇跡



そこには若き日のクロウの姿が(見た目は、今と全く変わらずだが)


『シバ様!そのお方は?!』


かけよるクロウ。


『拾いモノをした。連れて帰るところだ。』


『ひ、拾いモノ……。』

小さな声に出したが、二人には聞こえていない。


『そうですか……黒髪……流れてきた方ですね?』


『……はい。』