−−その頃シバの部屋では−− シバとローディットが何やら話し込んでいた。 『この国の歴史とか載っている、なるべく絵が多い歴史書と、儀式の書を用意してくれないか?』 シバは、ベッドから億劫そうに起き上がり、ローディットへお願いした。 『かしこまりましたですよ。』 『愛子の滞在時間は、あとどのくらい残されているんだ?』 『翌日の夕方くらいまででしょうかね。百合様がご旅行に行っている間だけと、クロウは、申しておったんで。』