「いいよ~来て来て!」


『ありがと。いつごろ行っていい?』


「うーん、1時間後くらいかな」


『分かった。おじゃまするね』


「うん、待ってるね。じゃあ、バイバイ」


携帯を切って、急いで掃除をする。


「ミアの子供か~楽しみだな」


それからきっちり1時間後、ミアが息子を連れて私を訪ねてきた。


「おじゃまします」


「どうぞどうぞ」


息子を抱っこしているミアのために、玄関のドアを抑えておく。


二人がちゃんと家に入ったことを確かめて、ドアを閉めた。


「ねえねえ、名前なんて言うの?」


「ルークよ。ほら、お姉ちゃんに挨拶して」


ミアがルークを廊下に下ろす。