秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「おいしい。母さんの味がする」


「よかった。お義母さんに電話して聞いたの。お義母さんもね、ちゃんと覚えてたよ」


「そっか」


愛人の顔に、少しだけ笑みが広がる。


「ごちそうさま」


お茶碗一杯食べて、愛人はスプーンを置いた。


「はい。ジンジャーティーだよ」


「ありがと」


愛人にカップを渡して、自分もジンジャーティーを飲む。


「ねえ、マー君」


「ん?」


「なんか、こんなにゆっくりしたの久しぶりだね」


「そうだな。そう思うと、少しだけ風邪ひいてよかったかも」


忙しい忙しい愛人。


この風邪は少し休みなさいっていう、サインだったのかな。