秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「起こしたらかわいそうだよね……」


疲れからくる風邪だから、ゆっくり寝かせてあげた方がいいよね。


そう思って愛人の顔を見つめていると、ゆっくりと愛人の目が開いた。


「あっ、おはよ。マー君」


「ん。おはよ」


「気分どう?ミルク粥食べる?」


そっと愛人の額に手を置くと、まだ熱いもののさっきよりは幾分か熱が引いたように感じた。


「少しお腹すいた」


「そっか。よかった」


起き上がった愛人に、カーディガンを掛けてあげる。


「熱いから気を付けてね」


「ありがと」


食べられそうな分だけよそって、お茶碗とスプーンを愛人に渡す。


同じように自分のお茶碗によそって、二人で食べ始めた。


「どうかな?」