秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「……もしもし、お義母さん?美結です」


リビングに行き、日本にいるお義母さんに電話を掛ける。


『こんな夜中にどうしたの?』


電話の向こうから、お義母さんの眠そうな声がする。


「あっ、ごめんなさい。時差、考えてなかった」


『いいのよ。どうかした?』


「あのね、マー君が熱出しちゃって」


『愛人が?大丈夫なの?』


お義母さんが心配そうな声を出す。


「ちょっと熱が高いけど、大丈夫。あのね、それでね、さっきマー君がミルク粥食べたいって」


『ミルク粥?』


「うん。小さいとき、作ってもらったって」


『あっ、そうね。あの子、覚えてくれてたんだ』


優しい、お義母さんの声。