秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

それから1か月後、私たちはまたアメリカに向かうために空港に来ていた。


「いってらっしゃいませ」


一柳さんが、空港まで見送りに来てくれた。


一柳さんは、愛人がアメリカの大学に行くときに、愛人のお世話係を引退していた。


今は奥さんと二人、のんびりと過ごしてるみたい。


「いってきます、一柳さん」


「体に気をつけてな。俺たちしばらく帰れないから」


愛人の言葉に、一柳さんがニッコリ笑う。


「まだまだ元気でいないといけませんな。お二人のお子様が見たいですから」


「なっ!」


ニコニコ笑う一柳さんに対して、私たちの顔は真っ赤。


「気をつけていってっらっしゃいませ。愛人様の活躍を心から祈っております」


「ああ、いってくる。行こうか、美結」


「うん」


一柳さんに見送られて、私たちは飛行機に乗り込んだ。