秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「んっ……」


少し眠っただけのつもりだったのに、起きたら窓から夕日が差し込んでいた。


愛人の腕からゆっくりと抜け出して、そっと額に手を置く。


「まだ熱い」


まだ熱が下がってる様子もなく、寝る前に敷いた氷枕の中身はすっかり溶けてしまっていた。


「ごめんね、マー君」


寝ている愛人を起こさないように、そっと頭を持ち上げ氷枕抜く。


「んっ」


頭を下ろしたところで、愛人が起きてしまった。


「ごめんね。まだ寝てていいよ」


「うん」


寝ぼけているのか、愛人が私の手をギュッと握ってくる。


「マー君、何か食べたいものある?」


そろそろ夕ご飯の支度をしないとと思い、愛人に食べたいものを聞く。


「……ゆ」