秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「どうぞ」


「ありがと」


愛人には野菜スープ、自分にはカレーとサラダを用意して夕ご飯を食べ始めた。


「マー君。お仕事大変なのはわかるけど、あんまり無理しないでね」


「ん、分かってる。そんなに心配しないで」


そう言った愛人は、スプーンを持っていない手で私の頬をなでた。


それからスープ皿によそった野菜スープを全部食べてくれた愛人は、シャワーを浴びて早々とベッドに入った。


私も片付けをしてシャワーを浴び、もう寝てるであろう愛人の隣に潜り込んだ。


「美結」


「マー君、まだ寝てなかったの?」


私がベッドに入ると、愛人が体をこっちに向き直し、いつものように腕枕をしてくれて私を抱きしめた。


「美結抱いてないと、よく眠れない」


「私も」


愛人の胸に、そっと手を置く。


こんな風に疲れてる愛人を見ると、やっぱり心臓のことが気になってしまう。